劇団モカイコZ 旗揚げ公演「風ノ魔モノ」

風の魔物、即ち”風魔”

いまだ戦乱の嵐が吹き荒れていた頃、人々の間で囁かれる風の噂があった。
その者、身の丈七尺二寸。鋭い眼光に大きな牙を持ち、刀を抜かせれば疾風の如く敵を斬り裂くという。誰もがその名を知りながら、姿を見た者は誰ひとりいない最強の忍者。
人か魔物か、“風魔コタロウ”。
一方で、いまいち冴えないダメ忍者“ジンナイ”は派手に活躍して一旗揚げてやろうと企むも、理想とは真逆の忍者の地味さに落胆していた。


フライヤー

【作・演出】
篠原拓夢
【日程】
2013年8月31日(土)
13:00~/18:00~
【会場】
上田映劇
【出演】
伝田葦人
篠原拓夢
奥掘まゆ
早渡知利
チャーリー青柳
フランキー山本
くどうきよみ

演出挨拶(上演時パンフより)

自分はごくごく平凡な存在だとあらゆる場面で実感して生きている。特別個性的な容姿でもなく、何か卓越した能力を持っているわけでもなく、用事がなければ家に引きこもりがちな私の日常に劇的な出来事はほとんど起こらない。この世界のどこかに主人公がいるとするなら、自分は名前もないその他大勢の一人であることを私は十分自覚して生きている。
旗揚げ公演にあたって、物語の主人公はそんな“その他大勢の一人”にしたいと思った。平凡で小さな男と不釣り合いで大きな野望、この組み合わせは今現在の自分の境遇ととてもよく似ている。いずれにせよ、私と劇団モカイコZが大きすぎる野望に一歩近づけるかどうかは、今日の拍手の大きさ次第である。

演出 篠原拓夢